高麗人参の成分を学ぶ
高麗人参に含まれている成分のうち、全体の60~70パーセントは糖類やペクチンなどの炭水化物です。
そしてたんぱく質やアミノ酸などの含窒素化合物が12~16パーセント、水分が9~11パーセント、灰分4パーセントとなっています。
高麗人参の有効成分として有名なサポニンは3~6パーセントです。
他には脂質や植物コレステロールなどの脂質性成分、水溶性ビタミンも存在します。
主な有効成分の効果を紹介します。
◎サポニン
根皮の部分に多く含まれています。
他の植物にも含まれていますが、高麗人参に含まれるサポニンは
量も種類も多いため、特別に「ジンセノイド」とも呼ばれています。
昔は水に混ぜると泡立つ性質を生かしてシャンプー剤として使ったり、
鎮静作用があるため鎮痛剤などとして使われていたようです。
また、免疫力を高めたり血液の循環をスムーズにしたりする効果もあります。
そのため、生活習慣病などあらゆる病気の予防や冷え性、肩こりの改善、
アンチエイジング効果も期待できます。
◎アルカロイド
塩基性を示す天然の有機化合物です。(塩基=アルカリ性)
神経作用を狂わせる毒性を持ちますが薬理効果もあり、
抗がん剤や鎮痛剤として使われているものもあります。
マクロファージとリンパ球の働きを活性化させ、
免疫力を高める働きがあるとされています。
◎マグネシウム
他の植物と比較しても10倍以上の成分量が含まれています。
カルシウムと同様、骨を作るのに必要な成分です。
また、たんぱく質の合成やエネルギー代謝をよくするためにも必要な成分です。
◎カリウム
細胞の浸透圧を維持し、調節する働きがあります。
高血圧の原因とされるナトリウムを排出させ高血圧を予防することができます。
筋肉の収縮をスムーズにし腎臓にたまる老廃物を排出させる働きもあります。
水とカリウムを合わせてとると体内の塩分が水分と共に
尿として排出されるため、むくみ予防にも良いとされています。
◎アルギニン
無数に存在するアミノ酸の1つで、体内で合成可能ですが、
高麗人参にもたくさん含まれています。
体を作る大切な要素で、免疫力やコラーゲンを作る働きを高めたりするため、
褥瘡(床ずれ)や外傷を治癒回復させる効果があります。
また成長ホルモンの分泌を促すため、
特に成長期の子供は摂取することが望ましいです。
◎ビタミンC
水溶性ビタミンの一種で、コラーゲンの合成に重要な役割を果たします。
また、白血球の免疫力を高めるため、ウイルスに対する抵抗性も高まります。
こちらの高麗人参の豆知識についても参考にご覧ください。